20歳となる老猫との話です。老猫の病気の話、予防、対応などを記しております。同じように老猫との暮らしに不安がある方はぜひ読んでいただけたらとおもいます。
飼っていた猫は平均寿命15年と言われるところですが20年10ヶ月と長生きをしてくれました。15歳以降に現れた猫の老化現象の話です。

猫は「とおる」という名前でした。(女の子なのにやんちゃだったので男の子の名前)
目次
長生きの秘訣は?
まずポイントとして完全家猫で家を出ると鳴き叫ぶのが日課で帰ると玄関までお迎えしてくれる子でした。外に出ても玄関前まで。そのため感染症などにはならなかったのです。
15歳までは元気に走り回っておりましたが、「慢性腎不全」と「歯周病」の為に歯はほとんどない状態でした。
調べると両方とも「猫特有の病気」だったようです。
何故 慢性腎不全に気が着いたか?
観察ポイントは「水の量」です。10歳前後で歯がなくなり始めた為ドライフードから缶詰へ切り替え、食べが悪いのでパウチに変えました。彼女のお眼鏡に叶う餌はなかなか見つけるのが大変でした。我が家ではカルカンパウチとあげていました。
こちらの商品は70gも入っていて、程よい硬さもあり、お安い!特売なんかもよくやっているのと年齢によって様々な種類があるのです。にゃんこ自体もこちらが気に入っていたので使用してました。

結構水分があるのがパウチなのですが、やたらに水を欲しました。初めは腎不全の症状はなかったのですが、あまりの口臭に耐えられなくなり病院で抜歯をしてもらいました。
その時の血液検査でわかったのです。10歳という高齢もあり、麻酔はこれが最後と言われました。肝臓は大丈夫だけど、腎臓の値が悪いね・・と。
腎不全というものがなんだかわからない無知な飼い主でしたが、元気でしたのでそれほど心配はしてませんでした。しかしDrからは腎臓は治らないとは言われていました。
体や体調の変化は15歳頃から出始めました。 走らなくなったこと。猫じゃらしも手の届く範囲で遊んでました。椅子に腰掛けている私の膝に乗るのもできなくなり初め、背伸びをして膝に手を付き「乗りたい」おねだりと抱っこして膝に乗せていました。

そして、左横腹にムニュムニュした柔らかい腫瘍状のものが出始めました。それが一つ・・・病院で見てもらうと「リンパ液が溜まっているもので心配は有りません」との事でしたが一応針で抜いてもらいました。 すると一つだったのが2つ・・・3つと増えて3つの腫瘍状のものが出来ました。
腎不全の症状
人間も腎臓が悪いとリンパの流れが悪く むくみなどの症状がでるのと同じかと思われます。 猫は毛に覆われているためむくみはわかりませんがコブが出来て初めてわかりました。
その後は病院に行くまでがストレスのなるので病院はやめました。抜いても出てくるのなら意味がないと判断。
そしてこの頃から「毛づくろい」をしなくなり毛艶がなくなりました。そのため嫌いだったブラッシングを余儀なくされますが、嫌がったらすぐに止める。熟睡中にブラッシング。などと色々工夫して毛玉が出来ないようにしました。多分体も固くなりひねったりするのも大変だったのでしょうね(泣)
目に見える症状は18歳から始まった
まずはトイレの回数は少し増え、尿の量が半端ない!!
日中3回ほどした形跡がありましたが、猫トイレのほとんどが砂が固まっている状態。猫砂も頻繁に買いに行ってました。そして水を飲み始めるとず~~と飲んでます。
それでもいつもトイレやお風呂に着いてきます。あとの変化はお布団に入らなくなったこと!毛布や掛ふとんが重いのか入らずに私の頭の横で寝てました。 そして瞳孔は開きっぱなしで、猫の細い黒目は見ることがなくなり、まんまる黒目だけの記憶があります。
そんな彼女が明らかに寄ってこなくなったのは20歳になってから。今まで2階の部屋まで上がってきていたのに全く上がってこない。 帰ってきても知らん顔。
この頃には耳も聞こえてなかったのでしょう。そしてまんまるお目々はきっと見えてなかったのでしょう。 「白内障」になっていることは肉眼でもわかってましたが。鳴き方もとても変な鳴き方です。オスの様な野太い声で意味もわからず鳴きます。
リビングよりも人がなるべく来ない部屋が彼女の居場所になりました。
もうこの前後にはトイレにも行けずいろんな所で放尿されていました。 でも飼っている方はその匂いに気づかないのです。掃除していて液体に気づくのです(泣) これも調べてみると猫トイレをそのまま使用していたのですが、段差が辛くトイレに入れなかった為のようです。簡単な方法として、入り口に分厚い本などで階段状の段差を作って上げる良いでしょう。スロープでも良いかもしれませんね。
認知症状~最後の時
ある頃を堺にお風呂に入っていると野太い声で鳴きながら脱衣所で待機。
開けると鳴きながらなにかを要求。 お風呂に入って来るので、桶に水を張ると飲み始めるという行為が続いて、その日は全く見えていない状態の様で張った水もわからず顔をつけてしまう。(いつもは風呂場までは入ってきません)
ある朝私の寝ている部屋にきて野太い声で鳴きまわります。普段足元には行かない子が足元で鳴いて、声をかけてもシカトで鳴き続けます。
その時、「聞こえていない・見えていない」ことに気づいた愚かな飼い主です。 そして軽くポンポンとたたきここだよ、と声をかけました。抱き寄せても納得出来ない様子で階下に降りていきました。
今思えば、完全に認知症の症状でした。
そして当日あげた餌を食べていないので口に運んであげました。にゃんこはヨロヨロだけど歩いていたんです。
餌を口に運んだ瞬間!!!
「バタッ!」と倒れました。まるで失神したような感じで。
次の瞬間、条件反射なのでしょうか・・・・
心臓付近を何度かグ!グ!と押しました。 すると息を吹き返し・・・またヨロヨロと歩いてテーブルの下へ。
その後はいつもの人が居ない部屋へ・・・。 次の日当時小学生だった息子から電話が・・・。
「ママ!にゃんこが血を吐いて倒れてる!」と焦った様子で電話。「今すぐ帰るからそのままにしておいて!」
猫が倒れたので帰ります・・・って帰ってきた私(汗)
最後の力を振り絞って・・・
その後は虫の寝になってしまっていた彼女。 口の中は血でカピカピ。 近所の猫屋敷のおばさんにたまたま会って事情を説明すると、「注射器でもストローみたいなのでもいいから水分あげないと血が固まって気道が塞がっちゃうよ」と教えてもらい必死に喉を濡らしました。
初めは僅かな力でコクコクと飲んでいました。その後おしっこが出るたびに力を使うのか か細く・・しかし野太い声で知らせます。少しだけ・・・おしっこが出ていました。
そして3日、私が離れると気づくのか、空気が変わるのか鳴くんです。なので私は必要最低限の事以外は寝るのもずっとそばにいました。 これは夏のでき事なので出来たのですが。
鳴けばなでる。落ち着いて鳴き止む。 この時の様子は・・眼を閉じる事はなかった。ずっと3日間眼が開いたままでした。 人間だと亡くなる前は眼を閉じて居ますよね。何故だかはわかりませんが、想像すると眼を閉じる筋肉も動かなくなっていたのでは?と勝手に推測しました。
そして、倒れてから3日目の夜、その時が来ました。
最後の力を振り絞り・・・。いつもの可愛い声で・・・
「ニャ~」と鳴き天国へ逝ったのです。
最後に何を言ったのかな。もうすぐ21歳になろうと言う直前に。 私が泣いていればいつも寄り添い、電話をしていると膝にのり、自分に話しかけてくれていると思ってゴロゴロ。 トイレも一緒、お風呂も外で待っている。 呼べば走って来る。
猫とは名ばかりで、まるで犬のようだったね。怒られても 怒られても私が大好きで居てくれた。そんな子でした。
人も動物も衰える。 認知症の症状にも気づけずに可愛そうなことをしました。
高齢猫の発症した病気のまとめ
老猫の症状として「歯周病」「腎不全」「白内障」「認知症」が現れました。
★★「歯周病」の予防として、「ドライフード」を与え唾液が出るようにする。 柔らかいものばかりだと唾液が不足し歯周病になりやすいのだ総です。 ★★「腎不全」の予防として・・・対策は無いようですが薬か手術などで腎臓を取ってしまうなどあるようです。 療養食としてドライフードや缶などもありますね。
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★★「白内障」予防 こちらも人間同様「老化現象」ですので病院でこまめにみてもらうことをオススメします。 大きな黒目が日中でも見られたら「光が入っていない」と思われますので、目の異常があると思います。 顔等を触っても眼を閉じない眼の前で手を振てもわからないなど。猫は視力が悪いそうなので近くで手や猫じゃらしを眼で追うなどすれば見えているかと思います。
こんな時どうしたの?など質問が有りましたらコメント欄にお願いいたします。
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